ガラテヤ書の学び

ケン・フォーセット

先月からツイキャスで新約聖書にあるパウロ書簡の一つ「ガラテヤ書」についての学びを行っています。私は、ガラテヤ書に含まれているパウロのメッセージは、今の時代の教会のあり方、クリスチャンの生き方、人間関係やコミュニティの築き方を大きく見直すきっかけを与えてくれる手紙だと思っています。

各回では、ガラテヤ書をそのまま一節ずつ順に読んでいきます。その中で、行間から浮かび上がる背景や、当時の歴史に関する研究から分かる時代背景、当時の人達の価値観などと照らし合わせて、ガラテヤ書に書かれている事柄の真意に迫ります。

今まで、ガラテヤ書の中盤~後半にかけていくつかの聖句を知っている人、聞いたことがある人、信じている教理の根拠として使われているのを知っている人は多いと思いますが、一つの手紙として最初から最後まで通して読み、その意味について考えたことのある人はどれだけいるでしょうか?

聖書を、キリスト教の教義・教理を正当化する百科事典のように読むのは安全です。自分の間違いに気付かず、「なぜ〇〇を信じているのか」と聞かれると「○○書の×章×節にこう書いてあるから」で自分を納得させられます。しかし、聖書は一節一節書かれて者ではなく、一つの手紙、あるいは証言者などで書かれています。時代背景、著者の意図、前後の文脈などで、一節の意味が大きく変わることもあります。

今まで「クリスチャンならこう信じるのが当たり前」と思っていることの多くは、聖書をしっかり学び理解することで崩れ去ります。そのようなしかしそこから、我々がより聖書のメッセージを理解し、神の国を築いていくことができるきっかけになることもあります。そのようなことが、ガラテヤ書の学びから生まれて来ることを切に願います。

第一回 1:1~2:10  https://twitcasting.tv/kenfawcjp/movie/594714696

第一回の範囲では、まずパウロがガラテヤの教会の酷く怒っていることが明らかになります。彼が始めた異邦人の地の教会に、パウロが語っていた福音とは別の福音を語る人たちが入ってきたのです。パウロは、その人たちの福音のダメな所と、自分の福音の真実な部分についてはまだ触れません。パウロがキリストに出会う前の状態や、キリストに奇跡的に出会ってからの活動について説明します。それによってパウロは何を主張したいのでしょうか?

第二回 2:11~2:21  https://twitcasting.tv/kenfawcjp/movie/598340047
https://twitcasting.tv/kenfawcjp/movie/598349721

パウロがアンテオケでペテロと口論になります。ここから、パウロが伝えている福音と、パウロに反対する「扇動者」たちが語る福音との違いが明らかになってきます。何がそこまでパウロを怒らせているのか、またパウロが語る福音の土台となっているものは何か?パウロがこの書簡を書くに当たってここまで感情的になり、またイエスの一番弟子のペテロに激怒してまで彼が守ろうとした福音の大切な要素とは何か?それは今の我々の教会にも必要なことかもしれません。

第三回 3:1~3:29  https://twitcasting.tv/kenfawcjp/movie/599860137

パウロが守ろうとしている福音の内容がより鮮明になってきます。「信仰」「義認」「律法」「行い」など、ガラテヤ書でよく使われ、特にプロテスタントの信仰や救いの概念に大きな影響を及ぼしてきたこれらの言葉は、どのように捉えるべきか?当時のユダヤ人と異邦人の関係性や歴史を見ると、今まで「当たり前」とされてきたガラテヤ書の読み方とは大きく異なる実態が見えてきます。そしてそれは非常に美しく力強い福音として、今日も我々に引き継がれています。

第四回 4:1~5:6  https://twitcasting.tv/kenfawcjp/movie/601670936

「律法」に頼る人たちと「信仰」に頼る人たちの違いをパウロは創世記から例を挙げて説明します。律法に頼るのは奴隷のように生きることと等しく、信仰に頼る者は神の子として相続人となれる、と力説します。キリストこそが我々に自由を与えるのであって、「律法の行い」ではなく「愛によって働く信仰」こそが大切、これがパウロの語る福音です。

第五回 5:7~6:18  https://twitcasting.tv/kenfawcjp/movie/603354818 https://twitcasting.tv/kenfawcjp/movie/603365855

感情的に突っ走って書いたこの手紙を、使徒パウロはどのように締めくくるのか?「律法の行い」に頼らず、霊に頼って、信仰に頼って生きる生き方とはどのようなものか?有名な「御霊の実」の箇所が出てきますが、ここまでパウロが力説してきた事柄とどう関係するでしょうか。キリストによって義とされた教会のあるべき姿、パウロのビジョンがここに見られます。

振り返り Ken&e.p.s.による対話 https://twitcasting.tv/kenfawcjp/movie/604782121#

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