スウェーデン教会ってどんな教会?(2)by Nahlbom, Y.

1958年に教会会議で女性司祭の登用を承認、1960年に最初の女性司祭の按手式が執り行われました。当初は女性司祭に反対の聖職者&信者は少なくありませんでしたし、1982年までは司祭には女性司祭の按手式の執行は任意(つまり女性司祭に反対の司祭は式の執行を拒否する権利があった)でしたが、1993年の教会会議でこの拒否権は廃止され、現在は聖職希望者は司祭候補生又は助祭候補生の選考会議の際に「性別による差別に反対します」と書かれた書面にサインしなくてはいけません(つまり、サインをしない場合は聖職に就けない)。ちなみに今年(2020年)初めて女性司祭が過半数(50.1%)を占めました。

2009年には世界で初めてレズビアンの主教が誕生しました。LGBTQの司祭&助祭も少なくないです。2009年の教会会議にて同性婚の祝福&司式を賛成多数で決定し、これまで多くのカップルが教会で式を挙げました。同性婚の祝福&司式を執り行いたくない司祭には拒否権がありますが、実際に拒否権を行使する司祭は少数派ですし、この拒否権も女性司祭の時と同様においおい廃止されると思います。

私的にはとても残念に思いますが、スウェーデン教会のリベラルな姿勢はネガティブに受け取られることも少なくありません。例えばアフリカ諸国並びに米国の保守的なルター派教会からの批判はなかなか凄まじいものがあります。また、国内においても「左派教会」「行き過ぎたリベラル」との批判が多く、教会からの脱会者の数は年々増えており、教会運営は年々厳しくなってきています。

(3)へつづく https://bit.ly/3iqcOMR

Nahlbom, Y. https://twitter.com/YNahlbom
2006年の4月にスウェーデンの古都ウプサラ市に移住し、2018年に博士号(神学、専門は宗教心理学)を取得、今年の9月からdiakon(助祭)になるためスウェーデン教会の教育機関で学ぶ予定です(按手は来年の6月予定)。

1 Comment

アバター ぼやき牧師

「性別による差別に反対します」という書面にサインしない者は聖職につくことができない、という規定もキッパリとしたものですね。非常に気持ちのいい教会ですね。
それだけに、教会からの脱会者が多いと書くのはとても残念です。
左派的すぎてついてゆけないと思うのでしょうか? 他教会からの批判に耐えられないと思うのでしょうか? そのあたりの理由も知りたいなと思いました。

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