-ω動詞(現在能動態)の規則変化
ギリシア語の動詞は複雑怪奇な活用(文法書によっては「曲用」と書かれている場合もあります)をします。1つの動詞が活用し得る可能性は1134個にも上りますが、活用しない部分も多く、変化するのは 実際は 500種類程度と言われています。また、活用するとしても、新約聖書のギリシア語では用いられない場合もありますので、それについては覚える必要はありません。活用が500種類というと、「そんなに覚えられない!」と思われるかもしれませんが、ある程度の規則がありますので合理的に覚えれば不可能ではありません。動詞をマスターすることが、ギリシア語攻略の鍵になりますので、がんばってご一緒に勉強しましょう!
単数/複数と人称変化
ギリシア語の動詞には、単数形と複数形の区別があります。またそれぞれに、1人称、2人称、3人称の区別があり、2×3個で合計6通りに変化します。そのうち、辞書の見出し語として使われるのが、現在・能動相・単数・1人称の形です。それでは規則動詞λύω(解く)の活用を見ていきましょう。
単数
1人称 私は解く λύ-ω
2人称 あなたは解く λύ-εις
3人称 彼/彼女・それは解く λύ-ει
複数
1人称 私たちは解く λύ-ομεν
2人称 あなたがたは解く λύ-ετε
3人称 彼らは解く λύ-ουσι
変化していない部分(λυ-)を語幹、活用している部分を人称語尾と呼びます。人称語尾をまとめると以下のようになります。
-ω, -εις, -ει, -ομεν, -ετε, -ουσι
☆練習 以下の動詞を活用させてみましょう。☆
ἀκούω 聞こえる
γραφώ 書く
παιδεύω 教育する
e.p.s. (Twitter: @eps27196820 )
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