【あとがきにかえて】
この度は「いく坊」さんから「そううつ人生を通して出会う神、人、希望」という手記を寄稿していただきました。
そううつ病(双極性障害)には1型と2型という分類があり、簡単に言うと1型は強い躁状態と強い鬱状態に襲われますが、2型は躁状態がやや軽いのですが、鬱が非常に重いという特徴があります。
いく坊さんは1型ですが、1型の人は特に躁状態の時の言動のエネルギーが激しく、自分も周囲の人も苦しい思いをします。そのために人間関係を傷つけて、社会的に大きな損失を被ることもあります。いく坊さんも幾多の苦悩を味わってこられたことでしょう。
しかし、いく坊さんは、この双極性障害を神様のくださった「召命」、「飲む杯」、「恵み」であると受け止め、そこから生きる力を奮い立たせています。
この病は苦しみには違いありませんが、この苦しみを通してしか出会えなかった人、知り得なかった愛があるからです。
愛や生きる喜び、そして人生の真実というものは、実は苦しみ、悩みを経験する中でこそ得られるものなのかも知れません。苦しみは無ければ無いに越したことはありませんが、苦しみの無い人生というものは現実にはありません。その人生の苦しみを通して私たちに生きる喜びを与える、そんな神様の不思議な意図に思いを馳せてみたいと思います。
2020年10月7日(水)(ぼやき牧師:富田正樹)
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